ピカソの大作「ゲルニカ」について

縦・約3.5メートル、横・約7.8メートルのピカソの大作「ゲルニカ」をご存知でしょうか。
一度はテレビや本で見かけたことがあると思います。
白黒の強い印象の絵から、悲しみや苦しみが伝わってくる大作です。
この絵のモチーフになった出来事があります。
1937年の「ゲルニカ空爆」です。
当時スペインは内戦中で、ソ連の支持する勢力とドイツを支持する勢力に分かれていました。
ゲルニカはスペイン北部にある町で、ドイツ軍の空爆のターゲットとなってしまったのです。
ピカソは4月28日に空爆を知ってから6月4日には完成させるという、驚異的な集中力で描き上げました。
もともとはパリ万国博覧会に出すために別の作品を制作していたので、どれだけ強い想いが反映されているか分かります。
完成された作品はパリ万国博覧会のスペイン館で展示されました。
そして人々に強烈な印象を与え、現在でも戦争の悲惨さを伝えています。
反戦のシンボルとしてこれからもあり続けてほしい作品です。