反骨の芸術家ピカソ

多くの方は、ピカソについてキュビズムの画家というイメージをお持ちでしょう。
または、半裸で写った写真を思い浮かべるかもしれません。
ですが、キュビズムも自由にパンツ一枚で過ごしている半裸の姿も彼の一面でしかありません。
キュビズムは、彼が長い道程の末に辿り着いた境地の途上で生まれたものです。
ですから、それだけでピカソのすべてを判断するのは早計過ぎます。
彼はいくつもの時代を通り過ぎ、そして亡くなる寸前まで発展途上にありました。
その生命力の強さには驚くばかりです。
彼のことをもっと知りたいと思うなら、彼が辿ってきた道程を見る必要があります。
青の時代、ばら色の時代、アフリカ彫刻の時代、キュビズムの時代などなど、彼はいくつもの変遷を経ながら進化を続けてきました。
もしかしたら、もっと長生きをしていたらそれまでとは全然違った作品を生み出したかもしれません。
どこまで行ってもこれが集大成だというものがない、もしかしたらそれがピカソの魅力かもしれません。