生涯エネルギッシュで多作だったピカソ

ピカソといえば、シュルレアリスムの時代の絵画が有名ですが、それは彼が残した絵画のうちのほんの一握りでしかありません。
ピカソは91歳で没するまでの間、実におおよそ15万点にもおよぶ作品を残しています。
これほど多作なアーティストは他になく、歴史上もっとも多作なアーティストとしてギネスブックにも掲載されているほどです。
その作風は時々で変化しました。
青色の色彩で彩られた青の時代、そして明るい色調のバラ色の時代、アビニヨンの娘たちを代表とするアフリカ彫刻の時代、セザンヌに影響されたといわれるキュビスムの時代、それが分析的キュビスムとなり、総合的キュビスムになって、新古典主義に変化しシュルレアリスムの時代へと突き進むのです。
そして、代表作となるゲルニカを描きました。
それぞれの時代に描かれた絵画を見ると、本当にこれを同一人物が描いたのかと思うほど違っています。
そのどの作品をとってみても、ピカソの情熱を感じることができ、まさに天才画家の名にふさわしい画家であるといえるでしょう。