家を新築した友人、なにか贈り物をと考えました。
時計、敷物、花瓶、食器など、いりいろな案は浮かぶのですが、これと言って決め手になるような物が、思い浮かばないのです。
あれも持っているんじゃないか、これは趣味に合わないかもなどと思うと、ますます選ぶことに戸惑いを起こしてしまうのです。
最後などは、商品券でもいいか、と言いたくなるような心境にもなってしまったのです。
そんなある日、妻と散歩がてら神宮前から青山などを歩いてみたのです。
春の陽射しが増して来てとても気持ちの良い日でもありました。
歩きながら、ふと目にとまったのが画廊(?)でした。
どうやらアートギャラリーのようです。
中には、所狭しとたくさんの絵画が展示されているのでした。
普段でしたら縁がないようなお店ですが、何気に寄ってみようとなったのです。
たまには、絵を見てみるのも良いものと思ったのです。
ですが絵画などには詳しくない私、展示されているものの価値観と言うものが判らないのです。
でも、それでも綺麗だなとか、美しいとか、心休まるようなものもあり、ゆとりある時間を過ごすことが出来たのです。
その時思いついたのです。
ここにある絵画を友人に贈ろうと。
確かにリトグラフではあるけれど、恥ずかしくないものと思ったのです。
そしてそこには、誰もが判るピカソの絵を選らんだのでした。
ピカソの絵ですと、誰もが本物と思わなくても良いと思ったのでした。
そこでその場で絵画購入を決めたのでした。