画風を変え続けたピカソ

ピカソと聞くとキュビズムの絵画を思い浮かべる方が多いようですが、キュビズムの絵画ばかりを描いたわけではありません。
生涯のなかで、その画風をこれほど何度も大きく変えた画家は他にいないでしょう。
しかも、それぞれの画風の絵画に代表作となる絵画があるのですから、天才という言葉は彼のためにあるようなものです。
生涯に描いた絵画は100,000点以上もあり、多作の画家として知られています。
10歳の頃から絵を描き始めた彼は、幾多の出会いの中で画風を変えていきます。
5回、人によっては6回とも言われている転機の中で、もっとも有名な絵がアヴィニョンの娘たちです。
このアヴィニョンの娘たちは、最初誰からも理解されず親友からも非難されてしまいますが、今では近代絵画の最高傑作の一つと言われています。
ピカソはその後も91歳で亡くなるまで絵画を描き続け、周りを驚かせ続けました。
彼の絵画は、亡くなるその日まで進化を続けていたのです。