ピカソは人類史上最も有名な芸術家と言っても過言ではありません。
特に戦争の悲しさを描いた「ゲルニカ」はこの世界で知らない者はいません。
それ程の人物なのですから、作成する作品以外に関しても、良くも悪くも型破りです。
まず生涯で幾度も結婚と離婚を繰り返しています。
中でも正妻と愛人が鉢合わせになった時に、喧嘩して勝利した方と自分は正式に付き合う、と平然と命じて喧嘩させたエピソードは有名です。
おまけにその後自分の友人たちに向かって、あんなに面白い事は無いだろう、と笑いながら言い放ったというのですから、恐ろしいものです。
こんな型破りな事をしても沢山の女性に好かれたという事は、やはりピカソの人間的な魅力が常人とは比べ物にならなかったという良い証拠です。
しかしそんな彼にも生涯のパートナーがいました。
それは鳩です。
彼のアトリエに入れたのは鳩だけだったとも言われ、娘にはスペイン語で鳩を意味するパロマという名を与えました。